19の倍数判定法(19で割り切れる数の見分け方)①

一の位の数の2倍と十の位以上の数との和が19の倍数であれば、その数は19で割り切れる。

 

なぜ19で割り切れるのか?①

十の位以上の数がa、一の位の数がbの整数mについて、
 m=10×a+b
 2×m=20×a+2×b=19×a+(a+2×b)
aは整数なので、19×aは19の倍数。
2×mが19の倍数であるためには(a+2×b)が19の倍数であればよい。
2と19は互いに素であるから2×mが19の倍数であればmも19の倍数となる。
つまり、一の位の数の2倍と十の位以上の数の和が19の倍数となる整数は19で割り切れる。

 

19で割り切れる数の一例①

8759の場合、
一の位の数の2倍が9×2=18、十の位以上の数が875で、その和は893。
893は一の位の数の2倍が3×2=6、十の位以上の数が89で、その和は95。
一の位の数の2倍と十の位以上の数の和95が19の倍数なので893は19で割り切れる。
よって、8759は19で割り切れる。

 

19の倍数判定法(19で割り切れる数の見分け方)②

各位の数に上の位から順に2のべき乗をかけた数の和が19の倍数であれば、その数は19で割り切れる。

 

なぜ19で割り切れるのか?②

千の位の数がa、百の位の数がb、十の位の数がc、一の位の数がdの整数mについて、
 m=1000×a+100×b+10×c+d
 23×m=23×103×a+23×102×b+23×10×c+23×d
     =203×a+202×2×b+20×22×c+23×d
     =(19+1)3×a+(19+1)2×2×b+(19+1)×22×c+23×d
     =19×{(192+3×19+3)×a+(19+2)×2×b+22×c}
      +{a+2×b+22×c+23×d}
{(192+3×19+3)×a+(19+2)×2×b+22×c}は整数なので19×{(192+3×19+3)×a+(19+2)×2×b+22×c}は19の倍数。
23×mが19の倍数であるためには{a+2×b+22×c+23×d}が19の倍数であればよい。
2と19は互いに素であるから23×mが19の倍数であればmも19の倍数となる。
つまり、各位の数に上の位から順に2のべき乗をかけた数の和が19の倍数となる整数は19で割り切れる。

 

19で割り切れる数の一例②

4415278128の場合、
上の位から順に2のべき乗をかけた数の和は、
4+2×4+22×1+23×5+24×2+25×7+26×8+27×12+28×8=4408
4408は、上の位から順に2のべき乗をかけた数の和が
4+2×4+22×0+23×8=76なので19の倍数。
よって、上の位から順に2のべき乗をかけた数の和4408が19の倍数なので、
4415278128は19で割り切れる。

 

 

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